先日の新聞に出ていたのだが、栗東市教育委員会 (滋賀県) が作ったチラシ「子育てのための12カ条」について同市に住む大学の先生が「昔ながらの男女観をイメージさせるイラストがあり、男児共同参画社会基本法に違反している」として住民訴訟を起こした。記事には:訴状によると、チラシには男の子の絵とともに「元気な返事」の言葉がある一方、女の子の方には「丁寧に言葉を添えて」と書かれており、教授は「男は元気、女は優しくという昔ながらの男女観」と主張。国が同法に基づいて、自治体などを対象に、性別によるイメージの固定化への注意を求める「公的広報の手引」に反する—としている。と書いてある。
こういうのは僕には難しい。法律に違反していると、訴えるようなことなのだろうか。この法律のことはよく知らないし、チラシの内容も知らないが、この記事を見て頭に思い浮かぶことがある。それは新聞を見ていると、若い親が幼い子を虐待する悲惨な記事にしばしば出会うことだ。若者が親を殺害する記事も見る。何とも哀れで、記事から目を背けたくなる。道徳の教科書を作るようだが、それならアレコレ考えずとも25OO年以上「昔ながら」の『論語』一本で間違いないのではないか。内容を選んで小学中学年用、高学年用、中学生用ぐらいに分ければよい。幼いころに本物に接すれば人としての思いやりの心が自然に身につく。(2O16/1O/12)
《記》昨夜から急に寒くなった。
コメントをお書きください
栗原 (土曜日, 15 10月 2016 08:41)
ブログ開設おめでとうございます。
BuzzFeedの以下のページに、くだんのチラシが掲載されていました。読者のコメントとともに、いろいろ考えさせられる記事ですね。
https://www.buzzfeed.com/kotahatachi/how-do-you-think-ritto?utm_term=.ag1zVZLYxL#.btl15kQ0qQ
連想アレコレ飛びますが、渡部先生の『知的風景の中の女性』(1977年・主婦の友社/1984年・講談社文庫)は、1992年の講談社学術文庫版で『いまを生きる心の技術』と改題され、更に2004年のWAC BUNKO版では『男は男らしく 女は女らしく』と書題変更。後者がより〈わかりやすい〉タイトルと言えるでしょうね。